五元之神を拜む辭ごげんのかみををがむことば

掛巻かけまくも畏かしこき產靈みむすび之の大神おほかみ達たちの奇くすしき御靈みたまに依よりて現出あれいで座ませる五柱いつはしらの元津神もとつかみは、風かぜの神かみ、志那津しなつ比古ひこ之の命みこと、志那津しなつ比賣ひめ之の命みこと。火ひの神かみ、火產靈ほむすび之の命みこと。金かねの神かみ、金山かなやま比古びこ之の命みこと、金山かなやま比賣びめ之の命みこと。水みずの神かみ、彌都波能賣みづはのめ之の命みこと。土つちの神かみ、埴山はにやま毘賣びめ之の命みこと達たち、是これの五種いつくさの元津氣もとつけを以もちて、世よに所有物あらゆるものを生なし幸さきはへ給たまへる、最いとも最いとも奇毘くしび成なる御恩みたまの賴ふゆに報むくい奉たてまつらむと為して、稱辭たたえごと竟をへ奉まつる状さまを平たいらけく安やすらけく聞食きこしめせと白まをす。